12月22日、県民交流センターで、「水産業の新展開に向けて」と題してセミナーを開催しました。一般企業、県民、漁業関係団体、高校・鹿児島大学水産学部、県、市町村、各種団体から参加がありました。
IT技術、機械等の製造技術などのノウハウについて、業種を超えた協働を図り、県全体の水産物の輸出額の増加を図ることを目標に開催したものです。
内容は、3名の方から説明をいただきました。「魚類養殖業の産業原理と新技術の可能性」と題して、鹿児島大学水産学部佐野教授に、「スマート水産業の展開について」と題して、水産庁増殖推進部研究指導課金子課長補佐に、「鹿児島県における養殖業の現状」と題して、県商工労働水産部水産振興課徳永技術補佐に講演をいただきました。
佐野教授からは、養殖の現場では、漁場、エサ、種苗、労働力の拡大を図るためには、希少性の克服、「マーケットの成熟」へ対応していく技術面を中心とした「ブレークスルー」、市場規模の拡大等、今後の方向性について講演がありました。
金子補佐からは、「水産政策の改革」、スマート水産業の意義と全体像の講演がありました。「水産資源の持続的な利用」と「水産業の成長産業化」に分類され、前者は主に国が主体となって、各県の「デジタル」後者は補助を行いながら民間が主体となって取り組まれているとのことでした。
徳永技術補佐からは、ブリ、カンパチ、ウナギ等の県内の主な産地、生産額の説明や輸出先、また、魚群探知機、自動給餌器、網洗いロボット等の機器の例示や、県内漁港等の共同利用施設の紹介がありました。
いずれの話も大変興味深い話でした。